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発達の特性を有するお子さんを積極的に受け入れて、日々の学習や卒業のサポート体制が整っている通信制高校。ここでは、発達の特性を有するお子さんが通信制高校に通うメリットをまとめました。
発達の特性を有するお子様の中には、コミュニケーションや集団生活に苦手意識がついたり、勉強についていけなかったり、人間関係に悩んでしまうお子さんもいるかもしれません。特に、クラスメイトや先生など、人と人とのつながりがうまくいかないことで、さまざまな問題が生じる場合があります。
中学卒業後の進路には、たくさんの選択肢がありますが、そんな選択肢を知らなかったばかりに、発達の特性を有することを理由に高校進学をあきらめている、または躊躇しているのであれば、「通信制高校」を検討してみてはいかがでしょうか。
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さまざまな事情で高校へ進学できなかった人や、高校を中退した人などが多く通う通信制高校の中には、発達障がいの生徒を受け入れる体制が、しっかり整っているところがあります。
人と話すことが少し苦手と感じる方、今までの勉強法が合わず勉強に遅れをとっている人に対して、学習はもちろん、生徒の気持ちに寄り添い個別に対応。その上で、得意な分野を引き出し、苦手なところもフォローしてくれる、全日制や定時制にはないサポート体制を取っている通信制高校が千葉県はもちろん、全国にあることを、ぜひこの機会に知っていただければと思います。
通信制高校のスタイルは、学校によって実にさまざまです。
自宅学習をメインにしながら、月数回のスクーリングと試験を行うところ、週1~5の登校スタイルを推奨しているところ、高校の勉強以外に「調理師」などの専門的技術を身につけられるところもあります。
生まれつきの発育・発達の特性は、個人の個性であるので、有する特性によって、「得意分野」「苦手分野」はかわってきます。 一概にどの学習スタイルが良いかを一並びに決めることはできないと言えるでしょう。
だからこそ、選ぶ学校は発達障がいの知識や理解があるところ、多数の卒業実績があるところが望ましいのではないでしょうか。
カウンセラーが常駐していたり、発達障がいに対して専門知識を持ったスタッフがケアにあたり、個別にサポートしてくれる体制がある学校をおすすめします。
「今の通信制の学校では、自分の好きな活動が単位として認められるため、子供がイキイキと安心して学習に取り組んでいるようです。できるところや長所を伸ばす指導をしてくださる先生を信頼しています」
「娘の通った通信制高校は、発達の特性を有する子供に理解があり、先生方もカウンセラーのような専門的知識があり安心できました」
「先生やお友達が温かく迎え入れていただき、充実した楽しい高校生活を送ることができたと思います」
発達の特性を有する人が、通信制高校を選ぶ際は、以下のポイントを確認してください。
発達障がいは個性の一つ。感じ方・考え方も多少異なることもあるでしょう。だからこそ、生まれつきの身体・発育特性を持つお子さんに特化したサポートは必要不可欠。発達障がいの特性に応じたケアがないなら、普通校と変わりません。
発達障がいへの理解はもちろん、個人の学習レベルに合わせた指導や専門カウンセラーによるサポート、優れた部分を伸ばし才能を引き出すための専門課程など、学習面だけでなくさまざまなサポートにも力を入れてくれているかが重要です。
学校を選ぶ上で、カウンセラーがいるかというのは一番分かりやすい基準です。資格を取得したカウンセラーなら、専門知識に基づいた適切な対応をしてくれるでしょう。
中でも、発達障害の特性を持つお子さまを積極的に受け入れしている学校に在籍するカウンセラーや先生は、生徒の気持ちに寄り添い、個人個人のソーシャルスキルを伸ばすプロフェッショナル。
勉強を教えてくれる教師ではカバーしきれない部分をフォローしてくれるので、保護者の方も安心して学校生活を見守ることができます。
ただしカウンセラーがいる学校であっても、常駐している学校と不定期の学校があるので、その点だけは注意してください。
生徒が多いと、どうしても1人1人の生徒に目が行き届かず、問題を把握できなかったり、表面的な言動や行動でしか生徒を判断できなくなってしまいます。
少人数制のクラスや、1対1での個別指導など、お子さんの状況を把握しやすい環境が整っているかどうかを確認しましょう。
発達障がいを持っている人は、ある特定のものに強い関心を示す特性があり、興味のあることに対しては驚くような集中力を見せたり、記憶力が飛び抜けて良かったりするという特徴があり、周囲の環境と、興味を示せる分野や授業を受けられるかが大切です。
これは、発達障がいの人だけが持つ才能で、普通の人が努力しても得られるものではありません。ただし、その才能が伸びるのか、ただの特徴で終わってしまうのかは、周囲の環境と、興味を示せる分野や授業を受けられるかによるのです。
学校選びの際は、こうした点を考慮して、授業の選択肢がある学校を選んであげましょう。
発達障がいという特性を持っていても、いずれは社会にでて、自分で生活をしていくはずです。そのためには、学校がサポートできる間に、自立できる力を身に着ける必要があります。
発達障害という特性をもっていると、時にはうまく自分の想いや考えを表現できずもどかしい想いをしたり、生活スタイルも少し他の人とは違う場合もあることでしょう。
SST(社会生活技能訓練)やライフプランなどの授業がある学校なら、生きる上で必要な生活スキルを身につけられるので安心です。